生成AIの登場により様々な分野でAIを活用した方法が話題になっています。
最近では特に副業ブームも相まってSNSなどでも「AI×〇〇で誰でも簡単」というようなフレーズの情報が多くなっています。
そういった触れ込みに多くの方が興味を持っていることでしょう。
しかし、実際にそんな簡単に稼げるものなのでしょうか?
今回はYouTubeで「コピペだけで稼げるAIデータ入力」と紹介されていたAI副業に挑戦していきます。
AIを用いたデータ入力の仕組みや収益性がどのようなものなのか、副業を始める前にぜひ確かめていってください。
この副業の総合評価
結論を先に言うとコピペだけでは稼げません。
また、今回の方法は副業としてもあまりお勧めはしません。
紹介元の動画ではデータ入力と称して3つの稼ぎ方を紹介していました。
しかし、どれも収益を出すためには営業の作業が必要だったり何かの知識が必要だったりします。
そのため、すでに何かスキルや知識、経験のある人が「ここはAIでやらせても大丈夫」というような判断ができる場合にはよいのですが、特にスキルのない人が行うといい加減な内容になるのでおすすめはしません。
総合評価
即金性(すぐに稼げるか):1
専門性(スキル、知識が必要か):1
再現性(誰でも稼げるか):3
成長性(ビジネスを広げられるか):3
総合評価:2

副業の内容
先ほども述べたように今回の副業を紹介していた動画では生成AIの「Chat GPT」を使って誰でも簡単に稼ぐ方法として3つの稼ぎ方を紹介していました。
具体的にどのようにAIを使っ手稼いでいくのか見ていきましょう。
1.アウトソーシングサイトで稼ぐ
1つ目の方法は「アウトソーシングサイトで稼ぐ」です。
fiverrという海外のアウトソーシングサイトに登録して商品の説明文を書く案件をこなして稼いでいく内容でした。

アウトソーシングとは企業などが業務の一部を社外に委託することです。
日本ではランサーズやクラウドワークス、ココナラが有名なアウトソーシングサイトになります。
紹介元の動画では以下の2つの理由からおすすめされていました。
- 海外サイトなのでライバルが少ない
- 案件の単価が日本国内のサイトより高い
しかし、冷静に考えてください。
もしあなたが誰かにお仕事を依頼する側だとしたらどのような人にお願いしたいですか?
仕事を依頼する人は「実績がある人」「同じ言語でスムーズにやり取りできる人」を選ぶと思います。
となれば、自分以外の誰かに依頼されることになります。
確かに日本人のライバルは少ないですが、それ以外に英語が母国語の外国のライバルがたくさんいることを忘れないでください。
英語でコミュニケーションが取れる人でなければ副業に取り組む前に言語の壁で挫折するというのが個人的な考えです。

2.ブログ記事作成
2つ目に紹介されていたのはブログ記事の作成です。
最近はAIが生成したものでも人間が作ったものとそん色のないクオリティになってきています。
特にChat GPTは何でも回答してくれるので、学校の課題や会社の仕事などを手伝ってもらう人も多いと思います。
私自身、学生時代にChat GPTが有名になり始めたので学校の先生は「AIの仕様に関する決まり」や「AIで解答したかどうかを識別するツール」を作っていたのを覚えています。
個人的にはブログ記事の作成にAIを使用するのは有りだと思っています。
しかし、誰にでもおすすめをするわけではありません。
AIでも十分にクオリティの高い記事を作成できます。
しかし、Chat GPTにも注意点があります。
それは「間違った情報を生成する」ことです。
たまにですがChat GPTは誤った回答をする場合があるのです。
個人の小さなブログでは大きな問題にはならないと思いますが、企業の運営するブログやアウトソーシングサイトで他の人に納品する記事で間違ったことを書いてしまったら大問題です。
そのため、AIで記事を生成したらその内容についてチェックをする必要があります。
このような理由からブログでのAIの活用は誰にでもおすすめできるものではないと考えています。
逆にいえばAIの書いた記事をチェックできるほどの知識を持っている人は作業の効率化ができるので、
ぜひAIを活用してみてください。

3.プログラミング
3つ目はプログラミングです。
Chat GPTに依頼してプログラムコードを書いてもらうのです。
個人的にはコードを書く時間を短縮できるし、「どんなコードを書けばいいかわからない」というときなどに答えを示してくれるのでとてもおすすめです。
しかしおすすめできる人とできない人がいます。
おすすめできる人は「すでにプログラミングの知識がある人」です。
逆におすすめできないのは「プログラミングの知識がない人」です。
なぜこのように分かれるのかというとChat GPTが生成したコードが実際に使えるのかは別の問題だからです。
Chat GPTが生成した生成したコードをそのままコピペして実行してもエラーが発生して使用できないことが良くあります。
私も学生時代にプログラミングの授業で分からない課題をChat GPTに解答してもらったのですが、
コピペしただけでは使えず結局自分でコードを修正する必要がありました。
プログラミングの知識がある人であればエラーが発生した際にどこが間違っているかを突き止め、
それを解決する方法をChat GPTに求めることができます。
しかし、プログラミングの知識がない人はどうでしょうか?
エラーが出てもどうしていいかわからない、Chat GPTに質問したところで回答が何を言っているのか理解できないといった状態に陥ると思います。
さらに言えばアウトソーシングサイトで募集されている案件はプログラミングの知識ではAIを使ったところで太刀打ちできるような簡単なものはほぼありません。
しいて言えば学生や初学者のお手伝いをしてお小遣いを稼ぐ程度ならできるかもしれませんが、、、
結論何が言いたいかというとAIがプログラムを書いたところでそれをきちんと動かす仕上げの作業は人間が行う必要があるということです。

まとめ
今回はYouTubeで「コピペだけで稼げるAIデータ入力」と紹介されていた稼ぎ方3つを実際にやってみたのですが、どれも稼げないという結果で終わりました。
動画内では「AIが全部やってくれるから知識が無くてもOK」というような形で紹介をしていたのですが、どれも表面的なことしか述べられておらず期待通りの結果にはつながりませんでした。
私個人の意見としては、AIは成長途中の段階なのできちんと適切に使うことで能力を発揮するツールだと思います。
そのため、AIで効率化できる部分とAIを使うべきではない部分の判断するスキルがないとAIを使用した副業で成果を上げるのは厳しいと感じました。
この記事がこれから副業に挑戦してみたいと考えている人の参考になれば幸いです。
総合評価
即金性(すぐに稼げるか):1
専門性(スキル、知識が必要か):1
再現性(誰でも稼げるか):3
成長性(ビジネスを広げられるか):3
総合評価:2
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